鬼怒川渓谷を望む急な斜面の上に、肩を寄せ合うようにして並ぶ10棟の小さな離れ家。湯帰りショートリゾート「あけび」は、 時間貸しの貸切露天風呂ではありながら、その全てが畳の個室を併設しています。
言い方を変えれば、貸切露天風呂付きの個室を時間借りできるという、新しいタイプの贅沢な日帰り温泉施設です。
古民家風のラウンジや足湯、女性専用の岩盤浴などもあり、好きな人とのんびり過ごすプライベートなひと時を演出してくれます。
小奇麗な部屋の中は、板張りの壁と畳床の6畳ほどの広さ。
籐のリラックスチェアが置かれ、冷蔵庫(空ですが)やポットも用意されています。
天井は屋根裏まで吹き抜けていて、アジアンテイストの照明が、柔らかいオレンジ色の灯りで室内を照らしています。
陶器の洗面器や、壁の飾り付けもイイ味出してます。
ドライヤーも完備。もちろんトイレも部屋に付いてます。
部屋の窓越しに露天風呂の湯船が見えます。
太陽の差すような光と、室内のぼんやりした灯りとが対比的です。
外に出ると、ダークブラウンのデッキフロアーに埋め込まれた檜の湯船が現れます。
湯口からチョロチョロと小気味の良い音を立てて流れ出るお湯。鬼怒川大瀞温泉という自家源泉を贅沢に掛け流しています。
そして檜風呂の横の階段を降りて行くと、、、
鬼怒川を望むステージのようなデッキには、可愛らしい円形の陶器風呂が現れました。
直線的で男性的なイメージの檜風呂に対して、こちらは女性的な柔らかい雰囲気のお風呂ですね。
湯船の先からは優雅に流れる鬼怒川の川面が見下ろせます。
正面に柵が無いところもいいですよね。
陶器風呂の方から部屋側を見るとこんな感じです。
左側に見える簾を巻き上げてみると、、、
最初に見た檜風呂の湯船が顔を現します。そしてその先は洗い場になっています。
つまり、部屋の中からバルコニーに出たと思いきや、その空間は洗い場でもあったのです。ちょっと不思議な感覚ではあります。
デッキから二つの湯船と鬼怒川渓谷を望む。
こんな空間を貸し切れるなんて、なかなか贅沢な気分です。
気になるご利用料金ですが、1部屋60分で3,800円。
と言ってしまうと高いと感じるかも知れませんが、2時間だと6,000円、3時間で7,000円というふうに、長時間利用だとかなり割安になります。仮に6時間利用すると11,000円となり、2人利用だと1人当たり5,500円となりますが、貸切露天風呂付きの部屋をデイユースしたと思えば、決して高くはないと個人的には思います。(上記料金は2015年12月現在のものです。)
只、その一方で、部屋そのものはバンガローか何かを改装したかのようなチープ感も少し垣間見え、細かい事ですが露天風呂への出入り口がアルミサッシというのも、風情という点では少々残念な気がしました。
まぁ、お風呂がメインなわけですから、その辺は二の次という事で、とにかく、静かにのんびり過ごすには最高の施設です。
なお最寄駅の小佐越は東武ワールドスクエアもすぐ近くですので、昼間、世界中の有名建築のミニチュア模型を見物した後に、貸切の温泉に浸かって体を癒すなんていうのも、なかなかいいプランではないでしょうか。
施設の詳細については公式ホームページからどうぞ。