部屋に入ると、中央にキングサイズのベッドが。
内装も赤茶系でシックな雰囲気にまとめられています。
谷側は巨大な一枚ガラスの窓で、視界が遮られらないよう配慮がなされています。
窓際のソファは作り付けで、建物との一体感がスッキリとした印象を与えます。
部屋のコーナーから眼下を見下ろす。
直角に交わるガラスの接点にも枠が無く、2枚が突き合わせになっています。
これ等も眺望を妨げない為の最大限の配慮と言えるでしょう。
もう一方のソファは出窓に背面を接していて、横を向くと、まるで宙に浮いているような不思議な気分です。
又は観覧車に乗っているかのような。。。
谷側に貼り出す小舞台のようなバルコニー。
朝靄の立ち込めるジャングルを見ながら、朝食を取るなんていうのも良いかも知れませんね。
ベッドのバックボード裏側はドレス・スペースになっています。
部屋のコーナーには、金色に輝く人物像が。
切り取られた壁から薄暗い空間に差し込む、凝縮された光の存在感。
そして、何故かバスタブの正面にもガラスが。そ、そうです。横から見えるんです、お湯の中が。
広々としたバスタブの幅に合わせて切り取られた大きな窓から、鮮やかな植栽の緑が目に飛び込んできます。
眼下に広がる棚田と、背後を取り囲むジャングル、そしてその間を流れるアユン川。
自然が創り出す緑のグラデーション。
ジャングルを見下ろすような、このアングル。
映画「アバター」で描かれた惑星<パンドラ>を彷彿とさせるものがあります。
バルコニーからプール、東屋を望む。
背後の山肌からも、かなりの急斜面に立地している事がうかがえます。
ちなみに、夜のプライベート・プールは槽内からライトが照らされ、淡い蛍光グリーン色に浮かび上がります。
夜空の下、微かに見える山の稜線を遠目に見ながらプールに浸かると、この中空のような場所に<水面>がある、という事の贅沢さを、昼間の時以上に感じます。
さて、場所は変わって、こちらはレストラン。
舞台のように突き出たテラス席からは、これ以上は無いというくらいに<大きな>景色が目に飛び込んできます。
ちなみにこのレストランですが、料理全般かなり満足のいく味でした。
東南アジアのホテルではあまり期待できないパンの味も、この店のパンに関しては際立って美味しく、さすが、レストランから始まったホテルだけあるな、と妙に納得してしまいました。
クプクプ・バロンの大きな魅力は、周りを取り囲むジャングルから頭一つ抜きん出てそれを見下ろすような稀有な視点を、部屋にいながら体感できるという点ではないかと思います。
一方、段階的にヴィラを建設していった経緯もあり、ヴィラの種類によって部屋からの景観も様々かと思います。
今回、私が宿泊したのは、<アユンリバー・プールヴィラ>というカテゴリーでしたが、全部で6種類ほどに分かれているようなので、予約される方はホームページ等で詳細を調べておく事をお勧めします。